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後期展示について

後期展示「うつくしいくにのはなしⅢ 理想郷」

 早いもので本日11月1日、郡山での前期展示の4週間を終えようとしています。遠くから足をお運び頂きましたこと、また福島県内の美術関係者の方々や トトノエル gallery cafeに集う多くのお客様に、写真・映像作品をご覧頂けたことを心より御礼申し上げます。準備休業の後、11月4日(土)より始まる後期展示では、作品も一新しよりはっきりとFUKUSHIMAという場所性を掲げた写真を展示いたします。

2023-03-30 13:45/富岡町夜ノ森駅前

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「ちいさなくに」より

ながれのきしのひともとは、
みそらのいろのみづあさぎ、
なみ、ことごとく、くちづけし
はた、ことごとく、わすれゆく

 わすれなぐさ ヰルヘルム・アレント (上田 敏 譯)

《ちいさなくに – in a small realm 》は、2020年3月に行われた「中根秀夫映像上映会」(さいたま市民会館うらわ)のライブ・イベントとして、渡邊ゆりひとによる詩とヴォーカル・インプロヴィゼーションで初演・公開された作品である。折しもコロナ禍による最初の緊急事態宣言と重なり、限られた客席数での上映会と公演となった。本年( 2021年)10月、1年半振りにヴォーカルトラックの再録音を行い、動画配信サイトVimeoにて公開をする。中根の映像は、700カットを超える日常を捉えた写真(自宅のベランダで育てる小さな花、あるいはデモをする人々)を繋ぎ、福島県双葉郡楢葉町の海辺の小さな集落で撮影されたビデオを加え編集されている。渡邊はそこに三つの乖離した場=空間を見出し、詩篇を紡ぎ、独唱を加え、10のphase(位相)からなる25分におよぶ映像作品を完結させた。花たちの囁き、人々の憤り、原発事故と被災。消尽するそれら表層の輪郭を捉えた小さな祈りの歌である。

2021年12月

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「もういちど秋を」より

『もういちど秋を』は、武田多恵子の3つの詩集「麦の耳」(1986年)「流布」(1993年)「蜜月」(2013年)から20編の詩を抜粋し、1年の季節を巡るように5つのユニットに仕分け、「もういちど秋を」という序章を加えて再構成された映像詩である。武田の詩に、サックス奏者かみむら泰一が音楽、中根秀夫が映像を担当し1年間をかけて制作された。

目をつむればいつも
澄んだ空を渡ってくる風と
同じやさしさに包まれて
私たちは佇んでいる
永遠にあの日の秋の中に
 
『もういちど秋を』 武田多恵子

もういちど秋を (プロローグ)

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新しいカード

今週も遠くからいらしてくださってありがとうございます。木曜・金曜はお休み。27日(土)からは、いよいよ前期展示最後の1週間、11月1日(水)まで。映像作品は前期のみ展示ですのでお見逃しなきよう。作品入れ替えの後、11月4日(土)より後期の展示が始まります。引き続きよろしくお願いいたします。

新しいDMカードができました。2022年7月に撮影した楢葉町木戸川河口です。堤防の奥が山田浜。今年3月に訪れた時はアスファルトで舗装されて駐車場になっていました。

カードは銀座他都内のギャラリーにも置いて頂く予定です。よろしくお願いいたします。

うつくしいくにのはなしⅢ 理想郷(ユートピア)
中根 秀夫 /写真·映像

  • 前期|2023年10月7日[土]〜11月1日[水] /写真・映像
  • 後期|2023年11月4日[土]〜11月29日[水] /写真

12:00 ~ 18:00  木・金曜は休廊します 

トトノエル gallery cafe 
〒 963-8035 福島県郡山市希望ヶ丘 1-2 希望ヶ丘プロジェクト内
tel. 024-901-9752 駐車場3台あります

ちいさなくに その2

【承前】

朝(あした)には
若い柄長(えなが)の番が やつて來るから
こゝ運ばれる 飛行のあたゝかさだけ
何時しか その唇許に
甘やかな 囀りを傳へることの
祕められた 緋色の犠牲を供へても
 
渡邉ゆりひと《ちいさなくに - in a small realm 》phase3より
https://vimeo.com/648677882

《ちいさなくに – in a small realm 》は、700カットを超える日常を捉えたスチル写真(自宅のベランダで育てる小さな花、あるいはデモをする人々)を繋ぎ、福島県双葉郡楢葉町の海辺の小さな集落で撮影されたビデオを加え編集されている。25分の映像のうちビデオカメラで撮られたのは5分ほどしかない。何を映像として認識するかが問われている。phase3でもオレガノ・ケントビューティーの花が出てくるが、スチル写真に含まれている時間性を展示では改めて示すことになる。

ちなみに《ちいさなくに – in a small realm 》は映像が先に作られ、後に渡邊ゆりひとによる詩・ヴォーカルトラックを録音している。今回のギャラリーは音の響きも良く、Airplane Labelのスタジオの高性能マイクで録音された繊細な音のニュアンスまで聞き取れるので、コーヒーを飲みながらゆっくりと時間を過ごしてほしい。

以下は今回出品される残りの5点(2023年夏に撮影)。

2023-06-10 10:05 オレガノ・ケントビューティー
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