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平田星司 中根秀夫 作品集:ephemeral / eternal

¥1,200(税込) ¥1,000(税込)
ephemeral / eternal 「はるかな時のすきまで」展より

この作品集は、2018年夏に川口市にある旧田中家住宅*で行われた展覧会「はるかな時のすきまで」展での出品作を中心に、平田星司と中根秀夫による展覧会企画ユニット「エステティック· ライフ」の10年間の活動を振り返る目的で編纂されました。私たちの活動はこの作品集の刊行をもって完結いたします。

 

   作品を見るとき、私たちの視線は作家のそれと重なり、作家自身が見つめる対象・存在と重ねることが可能になる。視線を重ね、ずらし、揺らし、移す。作家の眼差しを共有することで、鑑賞者「世界の見え方」は変化してしまう。エステティック・ライフのふたりの企みは、見るものの眼差しを誘導し、その内的変化を促す。自覚的に見ていなかったはずのものが見えるようになり、それまでは何気なく通りすぎていた場所にすら、実は、美が宿ることを知らせてくれる。そして、自らの眼差しがわずかに変容することで、私たちの世界は微かに彩られる。意識の有無とは別に、結果として変わることを鑑賞者は選ぶ。その選択により、選ばれなかった何かを失う前に戻ることはできない。だが、これは決して悲しむべきことではなく、平田の言う(作家にとって)「イメージは常に何かを失い続けることで初めて得られる」ことと対照をなす。作品と対峙すると、静かな時間が流れる。この孤独には甘美な魔力が宿る。果たして孤独とは「個」にとって「毒」なのだろうか。

田村麗恵「そのあわいに」より

 

平田星司 中根秀夫 作品集:ephemeral / eternal Seiji Hirata & Hideo Nakane

[作家] 中根秀夫 平田星司
[テキスト] 田村麗恵

[写真撮影] 中根秀夫 平田星司 桜井ただひさ(pp.22-23@galerie H)
[編集・デザイン] 中根秀夫
[発行] 2019年4月30日
エステティック・ライフ(中根秀夫 平田星司)

[商品仕様] ソフトカバー 36ページ B5
特別価格 1,000 円(税込み、送料別)

*旧田中家住宅:味噌醸造業・材木商として財を成した 4代目田中德兵衞(1875-1947)により建設された。德兵衞は本業に加え、埼玉味噌醸造組合理事長、南平柳村村長、埼玉県会議員、貴族院多額納税者議員などの要職に就いた人物で、迎賓を目的としたこの建築は、大正12 年(1923)に木造煉瓦造三階建の洋館が竣工、昭和9年(1934)には和館部分が増築され今に至る。意匠が  尽くされた和洋折衷建築は、現在では川口市立文化財センターが国登録有形文化財として管理している。