昨日はナユタで佐藤さんと打ち合わせ。
今回の展覧会、中根秀夫 展「もうひとつのもういちど秋を」は、2016年制作の映像作品『もういちど秋を』(詩:武田多恵子 音楽:かみむら泰一 映像:中根秀夫 )の上映に、スチル写真等の展示を組み合わせたもので、昨日は出品する写真10点の選定他、関連イベントについても見通しがついたところで打ち合わせ終了。お隣カメリアの原田さんも帰廊したので一緒にお茶を飲み、しばし歓談(盛岡の企画でお忙しそう)。
DMハガキ300枚を連れて帰って来たので、これから発送の準備等が始まる。ちなみにDMの写真は『もういちど秋を』最終章unit5から。以下のリンク先で見られます(6:20くらいから)。
中根秀夫 展「もうひとつのもういちど秋を」
Hideo Nakane Exhibition [ Re: try to remember ]
2019. 7. 15 – 7.27 7.23 Closed
12:00 – 19:00 Last day – 17:00
展覧会詳細はこちらから
『もういちど秋を』は、武田多恵子の3つの詩集「麦の耳」(1986年)「流布」(1993年)「蜜月」(2013年)から20編の詩を抜粋し、1年の季節を巡るように5つのユニットに仕分け、「もういちど秋を」という序章を加えて再構成された映像詩である。武田の詩に、サックス奏者かみむら泰一が音楽、中根秀夫が映像を担当し1年間をかけて制作された。
ひとつの詩はひとつの時間を孕みながら、他のもうひとつの詩とその時間に接続する。詩の中の時間はそれぞれの記憶を持ち、その記憶はひとつの詩という枠を超え、過去とも未来とも自由に接続することが出来る。ひとりの作者の記憶はもうひとりの者の記憶へと接続され、その記憶はさらにまたひとりの別の記憶とつなぎ合わされる。そのようにして、記憶は少しづつそのポジションを変えながら私たちの空間を拡張し、またそれを満たしていく。
目をつむればいつも
澄んだ空を渡ってくる風と同じやさしさに包まれて私たちは佇んでいる永遠にあの日の秋の中に
『もういちど秋を』 武田多恵子