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in ten years −風景論のために

 中根 秀夫 新写真集刊行記念展


2025年10月12 日[日]〜11月12 日[水] 
OPEN  12:00~17:00|日・月・火・水曜日【開廊日にご注意を】
*ギャラリートーク
日時:11月3日(月・祝)14:00より(1時間半ほど)
会費:1,500円(コーヒー付き)
申込み:トトノエルのInstagram、 DM、店頭、電話(営業時間内)にて

 2023年の秋に福島県郡山市内のカフェギャラリーで個展を開催した。そこで「震災から10年」という言葉では括ることができない「浜通り」の現在/現実を知ることになる。「やり残したこと」をやるべきではないか。漠然とそう考えていた。震災と原発事故の当事者ではなく、しかし同時に福島から送られて来る電気を無自覚に消費し続けた方の当事者として、この土地を通して考え続けること、美術家としてその事実に自覚的であり続けること。「傷」や「痛み」について何度でも問い直すこと。他者の悲しみに寄り添うことの「不可能性」について考えること。そこに新たなる「風景論」の地平が開かれるであろう。

トトノエルgallery cafe 
〒963-8035福島県郡山市希望ヶ丘1-2 希望ヶ丘プロジェクト内
駐車場 3台/希望丘商店街の駐車場もご利用ください
tel. 024-901-9752 
website: www.totonoel-gallery-cafe.jp
instagram: totonoel_gallery_cafe

photo book information

in ten years ―うつくしいくにのはなし/理想郷

 初めて福島県の浜通りを訪れたのは2013年9月のことだ。偶然下りた土地の先に開けた「風景」、奇妙な静けさを湛えたその場所に魅了された。出会った風景が忘れがたく、常磐線の一部復旧に合わせて2015年に再訪し、以来、幾度となくこの地を訪れ変わりゆく土地に思いを寄せてきた。

 この写真集には、2021年冬から2024年夏にかけて撮影された写真170点を掲載する。ここ10年で復興を終えたとされる木戸駅周辺と、いまだ行く末が見出せない常磐線沿線の、富岡駅、夜ノ森駅、大野駅、双葉駅とその周辺の土地を行き来し、「震災から10年」という言葉では括れない「浜通りの現在/現実」を問う内容となる。

2025年2月28日発行
著者(撮影):中根 秀夫
テキスト:堀 宜雄(福島県立美術館学芸員)
デザイン:岡本 洋平(岡本デザイン室)
発行:hideonakane-sideB
ISBN978-4-600-01558-9 C0072
A4横変形 上製本216ページ
定価:5,500円(税込)
会期中ギャラリーでの販売の他、hideonakane-sideBのサイトから通販可
お問い合わせは info@hideonakane.com

中根秀夫/ NAKANE Hideo 神奈川県在住.東京芸術大学美術学部絵画科日本画学科卒業.The British Councilの奨学金を取得,渡英.The Slade School of Fine Art 大学院絵画科修了. 1996年に帰国後「VOCA展97」ほか国内外で展覧会 に参加する.映像作品《もういちど秋を》(2016),《ちいさなくに – in a small realm》(2021)の制作や,ユニット「Aesthetic Life」で企画した展覧会「海のプロセス-言葉をめぐる地図」(2017)等の活動に従事する.現在は写真と映像を中心として個展やプロジェクトを行う. 詳細はhideonakane.comへ.


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