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「ちいさなくに」レコーディング

先日都内の録音スタジオで、渡邊ゆりひとさんの「ちいさなくに – in a small realm」のレコーディングに立ち会ってきました。

去年2020年の3月28日土曜日、初めての緊急事態宣言の発令の翌日の、中根が企画した映像作品上映会「ちいさなくに – in a small realm」内での「中根秀夫新作映像プロジェクション+渡邉ゆりひと ヴォーカル・インプロヴィゼーション ライヴ」での初演作品となり、今回はヴォーカル部分の録音を恵比寿のスタジオで行いました。

初めての緊急事態で誰もが右往左往する状況で、当日のライブは30名程の方にご高覧賜りました。翌週にはホール自体が閉じましたのでまさにギリギリのタイミングでの発表でした。当日の二つのイベントのうち、かみむら泰一さんとの「@もういちど秋を」かみむら泰一即興ライヴは「アートにエールを!   try to remember 2020」の方で公開いたしました。

一方で、懸案となっていた渡邊ゆりひとさんとの作品「ちいさなくに – in a small realm」は、諸事情が重なり当初の予定よりだいぶん遅くなりましたが、作品の一般公開に向けてようやく一歩目を踏み出した感じです。今後編集作業を経て、オンラインで公開・販売していく方向で手筈を整えていくことになろうかと思います。どうぞお楽しみに。お知らせまで。

写真は今回の録音風景と、さいたま市民会館うらわ ホールでのライブ。

フェルメールにも似た
中根秀夫新作映像プロジェクション+渡邉ゆりひと ヴォーカル・インプロヴィゼーション ライヴ

 蜜蜂が訪ふ 風を待つことの

 蒼い蕚を點さうと
 たゞ あの氣爽さだけ
 覺醒めさせる
 こゝ いまいまが
 幻であつ たとしても

 朝(あした)には

 若い柄長(えなが)の番がやつてくるから
 こゝ運ばれる 飛行のあたゝかさだけ

 何時しか その唇許に
 甘やかな 囀りを傳へる ことの
 祕められた 緋色の犠牲を供へても

  渡邊ゆりひと


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