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合歓(ねむ)の

「合歓」と書いて「ネム」と読む…ということをつい3日前まで知らなかった。プロジェクトの録音のスタジオで、詩人の武田さんがUnit 5の詩を朗読した時に「あれっ?」と思った。詩の内容からして、なんとなくそれは男女の「歓び」のことだろうと、もちろんそれは本質的には間違っていないのだけれど、それを「ネム」と読むことは、恥ずかしながら今まで知らずに過ごしてきたのであった。しかしもっと大事なことに気がついたのはつい昨日のことで、合歓(ネム)というのは「ねむの木」のことならば、まだ私はその「ねむの木」の映像を撮っていない…ではないか…。Unit 4のラフを次回の日曜の録音までに目処をつけなければならなくて、それどころではなかったからでもある。

「ねむの木」は珍しい木ではない。とは言っても「では、それはどこに生えているのか」とは簡単に思い浮かばないものだ。昨日は生田緑地を探してみたがあえなく空振り…。個人のブログを仔細に検索していくうちに、自宅からバスで30分ほどの「王禅寺ふるさと公園」で「ねむの木」の目撃情報があった。知らないことはたくさんあるものだ…。その公園に行ったことすらない。問題は、ふわふわとした柔らかい綺麗な花が咲き乱れているそのブログの写真は6月下旬の日付だということ。つまり、今、8月下旬にその花が残っているかを想像するとほとんど絶望的な気分になった。なぜもっと早く気がつかなかったのだろう…。時間は流れていく。でも、やはり知ってしまったからには行かねばならぬ…のだ。

朝8時半の開園を待ち、公園に入ると程なく目的の「ねむの木」を発見。そのブログの写真が木の「全体像」を写していたためその空間の状況がなんとなく読み取れたというわけだ。大きな木ではあるが、公園に1本しかなかったから、その写真が花のクローズアップだったら探せなかった可能性は高い。ラッキーである。しかも、ピンクのシルクのような花(英語ではPersian silk treeというらしい)は、わずかだかそこに残っていたのだ。マメ科の植物らしいサヤインゲンのような実が(これは6月下旬頃咲いた花のものだろう)ともに風に揺れていた。美しい1日の始まり。

(Video 57s, 56s)

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