終了しました。

「もういちど秋を」unit 5「流布」より

ギャラリーナユタで開催しました中根秀夫 展「もうひとつのもういちど秋を」は終了いたしました。お忙しい中ご高覧頂きましたこと、また投稿に目を通して頂きましたことに、心から御礼申し上げます。

1932年(昭和7年)に建てられた銀座の奥野ビルは、古いビルを訪ねる観光客が通過する、さながらベンヤミンのいう「パサージュ」のような、「移行」であり「街路」であり「通過点」である、そしてファンタスマゴリ(幻像、幻灯機を用いた幽霊ショー)のようでもありました…。

ベンヤミンが「パサージュ論」を書いたのは1927年から1940年にかけてのこと。ユダヤ人であるベンヤミンは、ベルリンからパリへ移住を迫られ、そして1940年にパリが陥落すると再び流浪の民となり、スペインへの入国を拒否された翌日に自ら命を絶ちます。原稿はバタイユに託され、戦後はアドルノに渡り、1982年になってやっと出版されたのです。

以前の投稿でも書きましたが「選挙の鳥」のこと、そして「パサージュ論」のことなどを考える10日間でした。敗戦から70余年。自分たちはどのような時代に生きているのか…。危機の時代は繰り返されます。

最初は「もういちど秋を」の上映会として1〜2日ほどの短い期間を想定し提案したものだったのですが、ナユタの佐藤さんの計らいにより、このような展覧会の体裁を持つことができました。準備期間が連休からの2ヶ月と短いものでしたが、この空間を使った実験(ライブや朗読会)を含め、自分にとっては貴重な体験となりました。この場をお借りして御礼申し上げます。

また皆さまにお目にかかれることを楽しみにしております。

 


ホームページを更新しました。
https://hideonakane.com/works/2019RTTR.html
展示風景はこちらで
https://flic.kr/s/aHsmFyt2jH

画像は「もういちど秋を」unit 5、最後の詩「流布」より。gifアニメーション。


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