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『もういちど秋を』Unit 4

『もういちど秋を』では、5つのユニット全体をつなぐ「海」あるいは「鳥」などが重要な要素となっている。「Unit 3」では、「鷗(カモメ)」が詩の一編としての独立した存在を示していたが、それ以外のユニットでも直接/間接を問わず、カメラは自分の内面と重ね合わせるように「鳥」の姿を捕らえている。今回の「Unit 4」では「丹頂鶴」をめぐり物語が展開する。

「Unit 4」は「冬」をテーマに編まれたているが、例えば『冬の麦』のように、おそらく武田自身による「麦秋」という言葉から派生させたイメージとして、「ゴッホの7月」を描いた概念的な、あるいは言葉上の「冬」もその中に含まれる。「Unit 1」で使用した模型の森も再登場。かみむらのエフェクトを重ねた「音」が幻想の世界に誘う。4分51秒の短めの世界。

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もういちど秋を try to remember – unit 4
4-1. 掌の森(Ⅲ)雪は踊っている
4-2. 積雪扉
4-3. 冬の麦
武田多恵子 4-1, 4-3「麦の耳」、4-2「流布」より

Taeko Takeda (words), Taiichi Kamimura (saxophone), Hideo Nakane (video)


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