「はるかな時のすきまで-ephemeral / eternal」展は終了いたしました。まずは日々繰り返される投稿にお付き合い頂きました皆さまに感謝いたします。そしてご多忙の中、交通の便が良いとはいえない川口の地、旧田中家住宅にまで足を運んでくださった多くの方々に心より御礼申し上げます。
建物に強度があるだけに、なかなか難易度が高い展示ではありました。少し思うのは「大声を出した者勝ち」のような、ますますそれが顕著な世の中で、いかに日常の小さな声に耳を傾けるか(それをephemeral という言葉に預けているのですが)、そのことに自分は真摯に取り組むべきなのではないかということです。
「青いカーネーション」の写真は2012年(2011年の次の年という言い方でわかってもらえると思いますが)の作品で、自分のこれまでの生活と活動を見直す時期でもありました。初出が今回の「はるかな時のすきまで」展をオーガナイズされた近内さんが以前運営していた画廊での個展でもあり、この写真を展示の入口となるようにセットしました。
茶室に展示をした(こちらは一足早く終了しました)「忘れな草(forget-me-not)」の写真は新作で、次回、来年3月の銀座での個展でこのシリーズを展開することになります。つまり今回の展示の出口であると同時に、次の展覧会の入口でもあります。小さな花、そして小さな声。どうぞお楽しみに。
再度こちらのテキストを。ephemeral/eternal 「はるかな時のすきまで」展にて(ときの忘れものブログ)
http://blog.livedoor.jp/tokinowasuremono/archives/53357578.html