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note | もういちど秋を

  • hideonakane | noteで「もういちど秋を」の映像を全編公開しています。是非お立ち寄りください。

合歓(ねむ)

目をつむればいつも
澄んだ空を渡ってくる風と
同じやさしさに包まれて
私たちは佇んでいる
永遠にあの日の秋の中に
  『もういちど秋を』 武田多恵子

『もういちど秋を』は、武田多恵子の3つの詩集「麦の耳」(1986年)「流布」(1993年)「蜜月」(2013年)から20編の詩を抜粋し、1年の季節を巡るように5つのユニットに仕分け、「もういちど秋を」という序章を加えて再構成された映像詩である。武田の詩に、サックス奏者かみむら泰一が音楽、中根秀夫が映像を担当し1年間をかけて制作された。

ひとつの詩はひとつの時間を孕みながら、他のもうひとつの詩とその時間に接続する。詩の中の時間はそれぞれの記憶を持ち、その記憶はひとつの詩という枠を超え、過去とも未来とも自由に接続することが出来る。ひとりの作者の記憶はもうひとりの者の記憶へと接続され、その記憶はさらにまたひとりの別の記憶とつなぎ合わされる。そのようにして、記憶は少しづつそのポジションを変えながら私たちの空間を拡張し、またそれを満たしていく。


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