わすれなぐざ

勿忘草(わすれなぐさ forget-me-not)。3月の花。

ひとつひとつの花は5ミリぐらい、とても小さな青い花。

 

forget-me-not

 

forget-me-not

 

ながれのきしのひともとは、
みそらのいろのみづあさぎ、
なみ、ことごとく、くちづけし
はた、ことごとく、わすれゆく。
 
『わすれなぐさ』 ウィルヘルム・アレント (上田 敏 訳)

 
上田敏(1874〜1916)による訳詩集『海潮音』(1905年出版)に収められたこの小さな美しい一片の詩は、ドイツ初期自然主義派の抒情詩人ウィルヘルム・アレント(Wilhelm Arent /1864~1913)による。アレントは、今では本国ドイツに於てほとんど忘れられた詩人であり、それゆえに『わすれなぐさ』は、上田によるこの訳詩集の中にのみ生き続けている、流れの岸の一本(ひともと)の花でもある

うつくしいくにのはなし


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