デモにて19


10月18日(日) 安保法制に反対する渋谷街宣


9月19日未明に安保法案が参議院で可決されて1ヶ月が経とうとしている。この間いろいろなことがありすぎて思い出せないくらいだが、SEALDsの奥田さんの殺害予告から、シリア難民への安倍首相発言やら、FBで流れたネトウヨ漫画家によるシリア難民を侮蔑するイラストやら、いったいこの国はどこまで落ちていくのだろうか。ああ美しい国…。

仮に来年の参議院選で与党が勝利すれば、安倍首相自らが言うように憲法改正に駒が進められる。自民党の憲法改正草案は、9条改正だけでなく基本的人権を制限する戦前の「国家神道」の再興を目指す日本会議や神道政治連盟の主張とリンクしている。そして、第3次安倍改造政権の閣僚25人のうち22人が神道政治連盟国会議員懇談会に所属することをもっと多くの人が知るべきである。安保法を廃止はもちろんのこと安倍政権の暴走に歯止めをかけるため、日本共産党の志位委員長は「国民連合政府」を作るため、いち早く野党間の共闘・選挙協力を呼びかけている(関連リンク)。

今日のSEALDsの渋谷街宣では、野党5党から日本共産党の小池晃副委員長、民主党の小川敏夫参院議員、福山哲郎参院議員、社民党の福島瑞穂参院議員、維新の党の小野次郎参院議員、生活の党の玉城デニー衆院議員が参加した。デモの参加者の間から「野党は共闘!」コールが自然に沸き起こった。

 

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SEALDsは6月27日に戦争法案反対の街宣を行っているが、わずか4ヶ月前のそれををはるかにしのぐ参加者が渋谷のハチ公前に集結した。安保法案の採決をめぐり私たちの民主主義は覚醒され、それが未だかつてないほど大きく前進したことは間違いない。しかし主権者として、民主主義の主体として、安全保障の問題はもとより、この国での「普通の生活」に立ちはだかる過酷な現実にも目を向けていかなければならない。全ては繋がっている。何度でも何度でも諦めることなく進んでいく。

 


SEALDsわかこさんスピーチ(IWJのサイトへ


是非生の声を。この人の強さに敬意を払います。

 

「先日、ある一人の漫画家が、シリア難民問題へ、最悪のリアンションを起こした7人のうちの一人に選ばれました。おのれの排外主義と、歪曲した解釈をもとにかかれた、その難民の少女の絵は、主に海外で広く取り扱われました。

町の公園で暮らすホームレスは排除され、金銭的余裕がなく風俗店に勤務する女子大生は、自分が貧乏なのに進学したことは罪だと言い、人びとはいつだって帰れるはずの場所だった、そんな場所であった故郷を永遠に失い、今もなお苦しみ続ける、そんな人びとが同じ土の上に立っていることを忘れ、町なかの本屋のウィークリーランキングのコーナーには、根も葉もない偏った内容のヘイト本がずらりと積み上げられ、人びとはその情報を、疑うことなく、するりと飲み込み、眼の色を曇らせていきます。

私たちは、疑うことに未熟であったばかりか、忘れるということに長けており、さらには、言葉を紡ぐという行為を、無礼なまでに放棄した、そんな人びとの話すくぐもったそれらは、私の肌にいつしかぴたりと張り付き、呼吸をさまたげるのに、十分でした

 

「法案成立後、何が変わったのかと、何度も何度も聞かれました。まるでなにかを成し遂げたかのように、結果を、そして成果を求められました。

私自身が自分の声で、そして、自分の足で、民主主義そのものに賭けたのは、わずかたったここ2年の話です。『そんな短いあいだに社会を大きく変えられるのであれば、今なお世界中にはびこっている、差別や、貧困や、そして、戦争は、来年には消えてなくなるでしょう』とお答えしました。そうです、社会はそう簡単には変わらないんです

 

「日本は民主主義で国である以上、いつかその順番は回ってきます。今回こうして、廃れきった社会と、荒れ狂った政治は、思わぬタイミングで私にバトンを回してきました。私たちの番なんです。

その道をならし続けることは、決して簡単なことではないでしょう。しかし、私はその役目を喜んで引き受けることができます。なぜなら、私は思考することを放棄しないからです。そして、この国の未来に対し、極めていつだって真剣であるからです。

希望の光をまだ見ぬ、そんな絶望の世代は、いつだって、いつだって、前を向くことに長けています。これから明るくなるしかない。そんな場所に立ち続けて、やっと掴みかけたその淡い光を、手探りで、しかし確かに、つなげることを諦めることなく、続けてきました。

そんな灯りの火種をまた一つ、時の政権と、そしてその暴挙を許した社会に踏み潰されてしまったのだけれど、私はもうその暗さを、恐れる必要もないということも知っています。

あるべきものを、守り続けるために、何度でも何度でも諦めることなく進んでいく。それは、絶望の世代のなによりの強さに違いないでしょう。


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