デモにて8

去年2014年の12月に行われた第46回衆議院議員選挙の自民党公約には「特定秘密保護法」も「集団的自衛権」も記載されていない。「景気回復、この道しかない」というキャッチフレーズの「アベノミクス選挙」の結果は、戦後最低の投票率52.66%だった。安倍内閣になってから、国家安全保障会議(日本版NSC)、特定秘密保護制定、武器輸出3原則原則廃止、他国軍への支援を解禁するODAの決定と「積極的平和主義」の具体化が進んでいる。


7月31日(金) 安全保障関連法案に反対する学生と学者による共同行動


ところで今まで特に取り上げてはこなかったものの、もちろん金曜のデモには継続して参加しているので、例えば公安警察がデモ参加者の顔写真を撮っているのも知っているし、国会議事堂前駅の出入口付近に国旗を持った右翼集団が待ち構える姿も、中核派がチラシを配り署名を求める光景ももちろん目にしている。SEALDsを巡って、その度ごとにSNSに見るに堪えない書き込みが溢れかえるが、この人たちは決してデモに来てそのリアルな空間に身を置こうとしない。ネット上でのコピペだけが不毛に繰り返される。

一方で(たぶん7月16日のことだったと思うのだけど)、高齢の(?)男性が「OLDs」と書いた自作のプラカードを手に声を上げている姿も目にしている。これもSNSで数々の目撃情報があがり、ついにOLDs(Otoshiyori for Liberal Democracy)として毎週土曜日に巣鴨で街宣をすることを決めたらしい。個の力こそが何かを変える力を持つ。

それにしても自民党議員の立憲主義や基本的人権を否定するようなとんでもない書き込みが目立つ…。

 

砂防会館で安全保障関連法案に反対する学者の会と学生と市民の共同集会の後、国会請願デモに出発する長い列。

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実はこのところ調子が思わしくなくベッドに突っ伏していたのだけれど、「ああ、デモに行かなきゃ…。」と誰から頼まれた訳でもないのにそれでもそう思うのは、このデモの繰り広げられる空間に、私たちの「希望」が語られる場が純然たる形として存在しているからに他ならない。今日の砂防会館の集会での女子学生のスピーチもそうだ。

「 私たちの行動の原動力は、はじめは憤りから来るかもしれない。しかし、目指すところは希望です。私は希望に向かって考え、行動し続けます。戦争法案を廃案にすることが、終わりではありません。その先にどんな社会を作っていきたいのか考えていきたいと思います。」

 

憲法学者の水島朝穂教授のスピーチ。26年前ベルリンの壁が崩壊するに至った東ドイツの市民運動を語り、そして今まさにこのデモの空間で起こっている「民主主義」について熱く語った。

「そして、『民主主義って何だ』って彼らが問うたら、『これだ』と言ったんですよ。私、初めて、憲法やって33年飯食って来ましたが、今日初めて憲法って何だって分かりました。これなんですよ。」

 


8月2日(日) T-ns Sowl 戦争法案に反対する高校生渋谷デモ


T-ns Sowl(Teens stand up to oppose war law))のデモ。今日は出発の様子だけ。

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「あれ、高校生いないな?」と思ったら、先導の車の後ろは報道の(?)カメラマン30〜40人ぐらいが押し合いへし合い…。その後ろに制服姿の高校生たちを確認。コールも初々しい。そのさらに後ろには大人たちの長い長い列が。民主主義は全国各地に、そして、あらゆる世代に伝播していく。それを「希望」と呼ばずにはいられない。

それから、これもSNSではよくある「デモでは政治は変えられない」という、ある意味で「良識的な大人」の助言(?)についてだが、その手の主張には、残念ながらこのリアルな空間で現在起こっている「こと」が拡散する「速度」に対する視点が欠けている(あるいは意図的に排除しようとしているのか…)。政治が変わるか否かは、最終的には主権者自身の意識が変わろうとするエネルギーから生じる衝撃力によるだろう。そしてそのエネルギーを底の部分でしっかりと支えているのは、つい最近まで不毛だと言われ続けてきた「デモ」に希望を持ち、それを継続してきた市民の力であり、70年間守り続けてきた平和と民主主義の理念であることは言うまでもない。

 

あいねさんのスピーチ

ここにいる人はなんでデモをしているかすごく不思議だと思うし、こうした活動って親からの影響なの?と思うかもしれない。けれど、私の親はすっごい普通のサラリーマンです。じゃあ、なぜ私がここにいるかというと、まず小学校4年生の頃にイラク戦争の存在、そしてPKOとして日本が関わっていた事を知りました。東日本大震災に小学6年生の頃にあい、原発事故を通して、もしかしたら日本って何が正しくて、何が間違っているか無関心でいたら気づかないのかなと思いました。

中学生の頃、戦争という言葉が遠い国の存在に感じ、平和ボケをした国民の一人だった私に衝撃を与えた、特定秘密保護法や集団的自衛権。そして、歴史にするには早すぎる過去を、日本人はすぐに忘れ、歴史のように終わったことのようにしまう。そんな少しずつの小さな違和感の積み重ねが、わたしに無関心でいたら日本ってもしかしたらやばいんじゃないか、と思わせてくれました。

私の将来の夢は戦争で困っている子供や、女の人たちを助ける事です。これは小学校や中学校で、第二次戦争大戦や中東での紛争を知り、この夢を叶えて、現地で困ってる人達を助けたいと思いました。だから日本が戦争の加害者になるなんて絶対に嫌です。

安倍総理は第二次世界大戦は侵略戦争だ、間違った戦争だと絶対に認めません。けど、わたしはいいきれます。あの戦争は絶対に間違った戦争です。二度と繰り返しては行けない歴史です。去年マレーシアに行った時、戦争慰霊碑を訪れました。そこで日本人が犯した罪を被害者の現地の人から直接お話を聞きました。すごい胸が苦しいかった、日本の事が大好きだから、日本人ってこんな事したんだって、すごい胸が苦しくなりました。

だから私は、70年も経ってる罪だけど償ない続け、罪から逃げようとする政権をわたしたちは許してはいけないと思います。そして、平和の為に武力を持とう、攻撃される前に攻撃を。そんな戦前と疑う様な発言をする政府のいうことを許してはいけません。私達は戦争の善悪さえ判断できない人に、私達の未来を預けて本当に良いんでしょうか?アメリカと肩を比べたい、もっと仲良くなりたい、そんな小学生みたいな欲望のために、私達若者はなぜ血を流さなければいけないのでしょうか。

高校生という名前が、自分の思いを社会に伝える一つの壁でした。わたしは政治の事を考えるのに、年齢なんて関係ないと思います。選挙権が無いから政治の事を考えちゃ駄目なんて、いつ誰が決めたんですか??もう政治がタブーなんて言葉、私達の時代で終わりにしませんか??そんなものが存在したため、安倍総理みたいな独裁者が生まれたんじゃないんでしょうか?

18歳選挙権、この言葉が形だけで終わりそうで、すごく怖いです。私は、この言葉が未来の子供達に希望を与える存在になって欲しい。私達が大人になっても戦後何十年という言葉があり続けるための、必要な存在で合って欲しい。高校生が選挙に行っても、何も変わらないと思ってる安倍総理に私はいいたい。あなたを政権の座から引きずり落とす存在に、18歳選挙権はかならずなります。高校生だって、思考し行動を続けます。学校の勉強や部活で忙しいし、本当は友達と遊びたい。デモなんてやらないで、私だって原宿に行ってショッピングしたい。けど、そんな当たり前の生活を守り続けるために、今声をあげなければいけないんです!一緒に民意をここで示しましょう!

2015年8月2日 私は戦争法案に反対します!


水島朝穂教授の本。わかりやすく集団的自衛権を分析。


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