デモにて6


7月17日(金)戦争法案に反対する国会前抗議行動


今日も「戦争をさせない・9条壊すな!総がかり行動実行委員会」などの団体が国会を取り囲んでいる。15日、16日に続く連日の抗議集会にもかかわらず、多くの人が集結し戦争法案強行採決に反対の声を上げている。

 

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やはり年齢層が高いようだが、同時にそれは私たちの民主主義を守る為に、引き継がれてきた運動の長さも示している。19:30からは入れ替わりでSEALDsのデモが始まる。

金曜日ということもあり、本会議で法案が強行採決された前日よりも多くの人が集まっている。20時過ぎには北側のエリアは身動きが取れないぐらいになる。高校生も大学生も、小さな子供連れの人も、スーツ姿のサラリーマンも、個人参加のSEALDsの人たちから見れば祖父母世代の人たちも、一緒になって声を上げている。彼らのデモは、既存の団体には属さない人たちの受け皿となっているのがわかる。

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三日間連続のSEALDsデモを通しで見てみると、安倍政権の暴挙に対する強い怒りの二日間からステップを少し前に取り、この運動の新しいステージへと進み始めていることを感じる。考えてみれは6月末にはすでに強行採決の動きが見え、彼らにしても衆院の法案通過後を睨んでいたはずなのだ。悲壮感は皆無で、むしろいよいよ安倍政権を迎え撃つ闘志が漲る。参加者の方もSEALDsリピータが増え一体感がさらに深まっているのを肌で感じる。

デモは19:30にスタートし公式には21:30までとなっているが、実質的には10時を過ぎてもコールは続く。「報道ステーション」の生放送に乗せようという意図もあり、よく練られた戦術だと思う。3時間以上にわたるデモは実はメリハリがつけられていて、例えばコールだけ見ても最初は応援団かと思う程の重厚なそれから始まる。入れ替わりでまだ前の集団がその場に残る中、全ての世代を通して乗りやすいコールを心がけているようにも感じる。政治家、学者らによる幾つかかのスピーチを挟み、20時も過ぎるとコールがヒートアップしてくる。コーラーは何人かいるようだが、中でも一番求心力があるのはこの紅子さんのコールだ(ビデオは前日16日のもの。彼女のコールは7分ぐらいから始まるが、前の牛田さんのものとも聞き比べて欲しい)。

通常「シュプレヒコール」といえば、例えば「再稼働反対!」とか「原発いらない!」とか「二語文」を繰り返すことで連帯を示すものだろう。しかし彼女のコール(すでにシュプレヒコールとは言わないだろう)は何文節にもわたる言葉をリズムに乗せ、また日本語だけでなく英語も、あるいは¡NO PASARÁN! というフランコ独裁政権に反対するスペイン語も含め、自由自在に言葉を操り、参加者とのやり取りを加速させる。言葉の選び方については一部で異論が上がっているが(それは多分に世代的な違いもあるのだけれど)、彼らの若い世代がどういう言葉を求め、その言葉をどのように運ぼうとしているのかには注目をしている。コール後のスピーチも伏せて聞くとさらに理解が深まると思う。

若者たちの運動はもちろん全国に広がっていて、この日は「戦争をしたくなくてふるえる」の高塚さんが札幌から駆けつけスピーチとコールをした。北海道弁というのだろうか、「戦争法案なまらムカつく!」とも。

最後に強行採決後の16日に大阪の梅田駅で行われたSEALDs KANSAIの緊急街宣アピールから寺田さんのスピーチを是非。今私たちが(私たちの世代が)しなければならないことは、彼らの心からの言葉に対して真摯に、そして一語一語丁寧に耳を傾けることだと思う。それは、日本がこの状況になるまでなんら手を打つことができなかった我々世代の責任でもあるはずだ。「全て」を聞くこと無しに言葉尻だけを捉えた批判で自分たちの主張をうたう行為は、それが右にせよ左にせよ、たとえそれが正論であったとしても、単純に間違っている。


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