デモにて5

2015年7月15日、安全保障関連法案(戦争法案)は衆院平和安全法制特別委員会で採決が行われ、自民、公明両党の賛成多数で可決、翌7月16日午後、同法案は衆院本会議で採決され与党などの賛成多数で可決、参院に送付された。強行採決である。審議の過程で、多くの憲法学者や内閣法制局長官経験者らが安保法案を「憲法違反」と指摘している。


7月15日(水)戦争法案強行採決に反対する国会前緊急抗議行動


戦争法案が衆院の委員会で可決した。朝9時から始まる審議の模様はNHKで中継されず、公式ウェブページもパンクしているので、やむを得ずツイキャスを視聴。与党側の答弁には真摯な態度は全く見られなかった。審議に必要な資料すら公開しないまま採決に持ち込まれる。傲慢という言葉以外にはそこに見つからない。

昼には国会前は「総がかり行動委員会」による座り込みが行われており、すでに多くの人たちが国会前を取り囲んでいた。18:30から総がかり行動委員会とSEALDsとの合同のデモ。上空にはたくさんのヘリ。

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委員会での強行採決に対しての強い怒りが満ち満ちている。19時の時点でまだまだ人が集まってくる様子。車道にも人が溢れ、一部の血の気の多い人と警察がトラブルになっている。その一方でデモに手慣れた団体の人たちが自主的に動き、若い子たちを前の方のスペースに送ったり安全に気を配ったりもしている。

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リーダーの奥田愛基さんには独特の話法があり、例えば「皆さんにありがとうは言ってませんよね。だって皆さん自分の意思で来てるんでしょ?」とか問いかける。冷静でかつ熱い言葉には強い求心力がある。コール(すでに従来のシュプレヒコールとは別物)もそう。

すべての場所に声が行き渡るような大きな拡声装置は「総がかり」の機材のようで、デモの途中で搬出されたのだが、ここからがSEALDsの本領発揮。手持ちのメガフォンでスタッフが分散し、それぞれの場を作りながらSEALDs独特のコールを続けて、最終的にはメインステージに戻して一体化させた。先週金曜は15000人だったが今日はおそらくその場だけでも4〜5万人はいただろうと思うがあっぱれだ。

 


7月16日(木)戦争法案強行採決に反対する国会前緊急抗議行動


今日の本会議も当初HNKでの中継の予定はなかったのだが、午後になって急きょ放送が決まったようだ。私は遅れてネットで全ての様子を視聴したが、共産党の志位和夫氏の反対討論の気迫が凄かった。是非一度。

昨日の混乱のせいか警察の警備の人数が尋常ではなく、SEALDsの時間に合わせるように続々と配備された。これは反原発デモの時でも見たことが無いレベルかと思う。普通考えれば昨日ほどの人の集まり方はないだろうと思うのだが…。

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警備の物々しさに比べデモの人々の表情は落ち着いている。「総がかり」からの人たちと静かに入れ替わっていくのがわかると思う。

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今日は憲政会館側にいたのでスピーチがゆっくり聞けた。SEALDsは戦略として、党派を問わず役員クラスの国会議員をデモに招いている。とにかく戦争法案を廃案に追い込むために野党の結束を求めているのだ。しかしまだ中には議員の側がこの場を宣伝に使おうとする(無意識なのかもしれないが…)ところもあり、あちこちでブーイングが起こるのだが、リーダーの奥田さんは笑いながら「突っ込みたい気持ちは俺もわかる。でもここは静かに聞いてほしい。意見は多少違っても俺たちには戦争法案を廃案に追い込むために協力してもらいたいから」と人々に呼びかける。そして議員の「若者のみなさん、私たちに力を貸して下さい!」の声には、逆に笑いながら「国会議員のみなさんこそ、我々に力を貸して下さい、お願いしますよ」と言う。どう見ても奥田さんの勝ちだ。でもこれこそが主権在民、国民主権ではないだろうか。

10時を過ぎた頃にやっとこの日最初の学生によるスピーチがあった。「安倍さん、あなたの答弁は国語のテストなら0点です!」とも言っていたし、「この場をさせてくれているメンバー、大人の人たち、警察の人も、ありがとうございます」とも言っていた。与党ばかりでなく全ての国会議員の人に彼らの生の言葉を聞いて欲しいと思う。何故この場に多くの人が集まってくるのか。今日のデモは4万人程の規模だろうか。私が最初に見たちょうどひと月前の6月16日のデモでは参加者はまだ350人だった。

17日も毎週金曜日に行う通常のSEALDsデモがある。「6分でわかる安保法制」というSEALDsの製作したビデオがある。


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