首相が邦人の母子を運ぶ米艦のイラストを見せながら国民感情に訴えた集団的自衛権(そもそ市民を米艦で運ぶなどあり得無い)。中谷防衛大臣は8月26日の答弁で、半島有事における米艦防護について「邦人を輸送していなくても防護の対象になる」と述べた。デタラメばかり。それは直ちに我が国の存立を脅かす「存立危機事態」でもなんでも無いではないか。9月11日に参院で可決の線も。SEALDsのコールに「国民なめんな!」というのがあるが…。
8月28日(金) 戦争法案に反対する国会前抗議行動
霧雨。降ったり止んだり。
30日の「国会10万人行動」を前になんとなくそわそわと落ち着かない感じ。
人が集まり始める頃。
熱いコールが続く。今日のスピーチは地方から参加したふたりを含め男子学生ばかり3人。熱かった。
長崎出身で、この夏に広島長崎をまわるツアーを企画したSEALDsの林田光弘さんのスピーチから。
「僕の尊敬する被爆者のやすさんからもらった宿題があります。『たった一つの命だから、これに続く言葉を考えてごらん。』僕は、たった一つの命だから、どんな命にも誠実でありたい。この手に拳銃でなく、他者の手をとり、命を奪うのではなく、命を守りたい。」
戦争体験者が繰り返し語りかけたのは「平和」という言葉。
「思い出したくもないのに僕らに伝えるために語ってくれた自らの戦争体験から出る『平和』という言葉、安倍さんが軽々と語る『平和』よりもずっと重いものを僕らは背負っています。」
学者の会からは香山リカさんのスピーチ。ドイツの精神医学会が行なった「ナチ時代の患者と障害者達」の報告を日本精神神経学会で紹介したパネル展示について。ナチス支配下では精神障害者や知的障害者約20万人も虐殺されたのだが、2010年にドイツの精神神経科医3000人が虐殺の責任をとって追悼式典を行ったことに触れ、安倍首相の70年談話を批判した。
「それを、なぜ安倍首相たちはできないのか。なぜできないのか。私は、それは恐いんだと思います。」
8月30日には全国250カ所以上で抗議行動が行われる。『戦争法案廃案!安倍政権退陣!8.30 国会10万人・全国100万人大行動』